2015年5月15日金曜日

日本が「麻疹 排除」の認定へ

 日本は「麻疹の排除状態にある」と世界保健機構(WHO)から認定されました。麻疹の排除状態の定義は「国内での土着株による麻疹感染が12ヶ月以上ないこと」です。数年前まで日本は「麻疹の輸出国」と非難されていたことを考えると隔世の感があります。この快挙は、MRワクチンの接種率が1期2期ともに95%以上を達成していることによります。
 ただし、外国からの輸入株(昨年は主にフィリピン株)による麻疹の発生が散発的に続いています。MRワクチンの対象年齢の子どもは、できるだけ早い時期にワクチンを接種しましょう。1期は1歳の誕生日から、2期は幼稚園・保育所の年長組になった日(4月1日)から、それぞれ1年間です。
 1歳未満の赤ちゃんは、麻疹から身を守る術がありません。高い接種率を保つことで麻疹の排除状態を維持し、赤ちゃんが麻疹感染に怯えずにすむ世の中にしたいものです。