2018年1月16日火曜日

インフルエンザ速報 2017〜18(第七報)

 インフルエンザの流行が広がっています。最新週(1月1〜7日)の患者数は1医療機関で1週間に10.20人で、前週の15.55人よりも減少しましたが、これは冬休みに伴う一時的な現象と思われます。
 大和保健所管内の1週間あたりの患者数は6.30人で、前週の11.00よりも減少しましたが、やはり冬休みを反映した数値でしょう。小学校と幼稚園の新学期開始から1週間が過ぎた現在、当院では1日に10〜15人の患者さんが来られます。A型とB型の比率は約1:1.5です。
 インフルエンザは感染者の咳、くしゃみ、唾液などの飛沫を吸い込むことで感染します。予防のために手洗いを励行し、人が多く集まる場所には注意しましょう。また、咳やくしゃみが出る人は、他人にかからないように咳エチケットをこころがけましょう。

2018年1月14日日曜日

感染症情報(2018年1月前半)

・ 急性上気道炎(かぜ)が流行しています。主な症状は長引く咳と鼻水です。発熱は伴わないか、あっても短期間です。全身状態は比較的よく保たれます。
・ ウイルス性胃腸炎が増加しています。主な症状は嘔吐と下痢です。発熱を伴うこともあります。
・ 溶連菌による咽頭扁桃炎(のどかぜ)が増加しています。寒い季節を中心に流行します。
・RSウイルスによる急性細気管支炎が、乳幼児の間で再び増えてきました。発熱、激しい咳、喘鳴などが主症状です。
・ インフルエンザにかかる人が急増しています。第1週までは成人が流行の中心でしたが、学校、幼稚園の新学期が始まったため、第2週からは小児の間で流行が拡大しています。ウイルス型は、A型とB型がほぼ同比率でみられます。
・ おたふくかぜと水ぼうそうは散発的な発生に留まっています。どちらもワクチン2回接種を行うことで身を守りましょう。
・ 麻疹は、過去11年間にわたり当院で発生ゼロです。昨年、神奈川県で9件の報告がありました。海外からの持ち込み例がほとんどです。医療が進歩した現代においても、麻疹は致死率の高い(500〜1000人に1人)重篤な感染症です。1歳と就学1年前になったらできるだけ早くMRワクチンを接種しましょう。対象年齢を過ぎてしまった場合、実費を払ってでも接種することをお勧めします。
・ 風疹は、過去14年間にわたり当院で発生ゼロです。昨年、神奈川県で10件の報告がありました。先天性風疹症候群の報告はゼロでした。風疹は麻疹に比べて軽く済みますが、胎児への影響が大きい感染症です。1歳と就学1年前になったらすぐ、MRワクチンを接種しましょう。対象年齢を過ぎてしまった場合、実費を払ってでも接種することをお勧めします。
・ 結核の罹患率は、平成27年度に14.4人(対人口10万人)まで低下し、目標の15人以下を達成しました。しかしいまだ年間18000人が新規登録されるなど、低蔓延国にはなっていません。2020年までに結核罹患率10以下を達成することが目標とされています。そのためにBCGワクチンの接種率の目標値は95%以上に設定されます。

2018年1月3日水曜日

平成30年1〜3月の予定

 平成30年(2018年)の診療開始日は1月4日(木)です。
 1〜3月は臨時休診の予定はありません。ただし、以下の2日は午後診療の開始時刻が遅くなりますので、ご留意のほどをお願いいたします。
 2月13日(火)の午後は、市医師会に出張するため(公衆衛生委員会)、診療を15時10分に開始いたします。順番待ち予約システムは15時30分から稼働します。午前の診療は平常どおりです。
 3月27日(火)の午後は、県医師会に出張するため(救急医療対策委員会)、診療を17時に開始いたします。順番待ち予約システムは稼働しません。午前の診療は平常どおりです。

2017年9月10日日曜日

おたふくかぜで難聴336人

 9月6日に「おたふくかぜで難聴 336人」の報道がありました。日本耳鼻咽喉科学会の調査によりますと、平成27年から29年までの二年間に、おたふくかぜによる難聴(ムンプス難聴)が少なくとも336人に上ることが判明しました。うち261人が高度の難聴をきたしています。なかでも両耳ともに難聴になった14人中11人が、補聴器を使ったり人工内耳を埋め込んだりしています。
 おたふくかぜは後天性難聴の原因のトップです。おたふくかぜワクチンはいまだ定期接種化されておらず(先進国で日本が唯一!)、接種率が30〜40%と低迷しているため、いまだにムンプス難聴の報告が後を絶ちません。難聴になってから苦しむのではなく、そうなる前にワクチンをぜひ接種しましょう。

2017年3月11日土曜日

小児の二次救急医療体制が大きく変わります

 平成29年4月から、大和市立病院小児科が二次救急医療機関として、365日24時間、急病の小児を受け入れて下さいます。地域に住む子どもたちにとって、たいへんに心強い制度変更といえます。
 軽症と思われる一次救急の小児は、従来どおり大和市地域医療センター(休日夜間急患診療所)で診療いたします。そこで二次救急医療が必要と判断した場合、大和市立病院に紹介いたします。
 ぐったりして生気がない、痙攣している、呼吸が苦しそうで顔色が悪いなど、中・重症の病状が現れたら、二次救急に直接お出向き下さい。そうでない場合は、一次救急(大和市地域医療センター)をまずご利用ください。
 一次救急と二次救急を適正に使い分けることは、救急医療体制の疲弊と衰退を招かないための大事な方策です。一次か二次かの判断に迷う場合は、やまと24時間健康相談(0120-244-810)をご利用いただくと宜しいかと思います。皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

2017年1月18日水曜日

おたふくかぜワクチンの二回接種

 おたふくかぜが昨年以来、流行しています。今のところ、流行が止む気配はありません。
 おたふくかぜワクチンを一回接種した場合、流行時の有効率は80%とされています。二回目の接種は就学前(5〜6歳)が標準ですが、流行時はそこまで待たずに二回目を早めに接種してもよいとされています。当院におきましても、早めの接種を希望される方の予約を承ります。最低4週間あいていれば接種できますが、現実には3〜4歳での二回目接種が多いと思われます。
 流行を止めるためには、一回接種率を上げることが何よりも大切です。ワクチン未接種の方は、この機会にぜひお受け下さい。

2016年12月19日月曜日

ノロウイルスの検査について

 感染性胃腸炎が流行しています。例年の約三倍の患者数です。主な症状は嘔吐です。発熱、下痢、腹痛を伴うこともあります。原因の多くはノロウイルスと推測されます。

 当院はノロウイルスの検査を行っていません。理由は、検査の精度が高くないことが一つ、そしてノロウイルスであっても他のウイルスであっても治療や感染防御の方法に変わりはないことがもう一つです。ノロウイルスだけを特別視する現在の風潮は誤りです。ノロウイルス陽性だから会社や学校・幼稚園に来てはいけない、陰性だから来てもよい、という対応は医学的にまったく意味がありません。大切なことは、ノロウイルスに限らずすべての胃腸炎において、他者への感染源にならないために手洗いや消毒を徹底することです。また、嘔吐や嘔気がある方は、嘔吐物を床などに撒き散らさないために、エチケット袋を持参の上でご来院ください。