2018年5月14日月曜日

感染症情報(2018年5月前半)

・普通感冒(通常のかぜ)が流行しています。主な症状は咳と鼻水です。発熱を伴う場合もあります。免疫能の未熟な保育園・幼稚園の新入生が最初にかかり、周囲の子どもたちに広げるというパターンが目立ちます。
・A型インフルエンザが一部の幼稚園、学校で4月下旬に小流行しましたが、終息に向かっています。
・胃腸炎が増えています。主な症状は嘔吐、腹痛、発熱、下痢です。原因としてロタウイルスが多いようです。重症化する場合もあるため、注意が必要です。嘔吐が続いて水分を十分に摂れないときは早めに受診して下さい。
・溶連菌による咽頭扁桃炎(のどかぜ)が散見されます。夏前まで流行します。
・おたふくかぜ、水ぼうそうは散発的な発生に留まっています。どちらもワクチン2回接種を行うことで身を守りましょう。NHKの朝ドラでムンプス難聴が話題に上っています。おたふくかぜに伴う難聴は高度であり、治療法がありません。多くは一側性ですが、まれに両側性もあります。平衡機能障害(めまい)を伴うこともあります。ワクチンが唯一の予防法です。詳しくは院長のコラム「おたふくかぜが難聴を起こす(2006年8月)」「おたふくかぜワクチンの大切さ(2015年6月)」をご参照ください。
・麻疹は、過去11年間にわたり当院で発生ゼロです。今年、神奈川県で3件の報告があります。沖縄県での流行は終息に向かっていますが、他県に感染が拡大し、県内でも川崎市で2件の発生がありました。引き続き注意が必要です。風疹は過去14年間にわたり当院で発生ゼロです。今年、神奈川県で1件の報告があります。1歳と就学1年前になったら早めにMRワクチンを接種しましょう。ワクチンの情報は、院長のコラム「麻疹の根絶は間近い(2010年3月)」「麻疹騒動に学ぶ、集団免疫の大切さ(2016年8月)」をご参照ください。

2018年5月11日金曜日

MRワクチンの不足に伴い、予約を一時的に制限いたします


 沖縄県で4月に発生した麻疹が大型連休後、全国に拡散する勢いを見せています。神奈川県や東京都でも感染者が報告されました。麻疹に対する有効な治療法はなく、ワクチン接種が唯一の対応策です。しかし現在、麻疹・風疹(MR)ワクチンが極度に不足しています。当院はワクチンの確保に努めていますが、それでも必要数には届かず、予約を一時的に制限せざるを得ない状況に陥っています。予約の最優先は、当院かかりつけの方の第1回接種(1歳の誕生日以降)です。その他の方は、順番待ちで予約していただいております。皆様にはしばらくの間ご不便をおかけいたしますが、ワクチンが再び安定して供給されるようになるまでの間、ご辛抱くださいますよう宜しくお願い申し上げます。

2018年4月26日木曜日

麻疹に関する注意報

 沖縄県など麻疹の流行地に旅行した後、発熱や発疹が現れた場合、医院に「麻疹の可能性が否定できない」ことを事前に電話で伝えてから指示に従ってご来院ください。麻疹の感染力は強大で、同じ空間にいるだけで(飛沫を浴びなくても)感染する危険性があります。感染拡大防止にご協力をお願いいたします。とくに、予防接種をまだ受けていない1歳未満児は注意が必要です。

2018年2月3日土曜日

午前の診療が14時まで延びたときの対応

 年に数日、主に秋冬の繁忙期に、午前の診療が長引き、予防接種/健診の開始時刻14時までに終えられないことがあります。午前の来院者数が80〜85人を超える日は、延伸する可能性が高いです。
 その場合、14時で午前の診療をいったん中断し、予防接種/健診(予約制)を先に行います。午前中に予約・受付を済まされた方は、15時頃まで院内の別室またはご自宅でお控えいただきます。予防接種/健診が終わりしだい、診療を再開いたします。また、午後に来院される方は、午前枠の診療が完了するまで、お待ちいただくことになります。
 当院は受診者数に上限を設けていないため、まれに容量オーバーに陥ることがあります。まことに恐れ入りますが、繁忙期の変則的な対応につきまして、ご理解とご了承をよろしくお願い申し上げます。

2017年9月10日日曜日

おたふくかぜで難聴336人

 9月6日に「おたふくかぜで難聴 336人」の報道がありました。日本耳鼻咽喉科学会の調査によりますと、平成27年から29年までの二年間に、おたふくかぜによる難聴(ムンプス難聴)が少なくとも336人に上ることが判明しました。うち261人が高度の難聴をきたしています。なかでも両耳ともに難聴になった14人中11人が、補聴器を使ったり人工内耳を埋め込んだりしています。
 おたふくかぜは後天性難聴の原因のトップです。おたふくかぜワクチンはいまだ定期接種化されておらず(先進国で日本が唯一!)、接種率が30〜40%と低迷しているため、いまだにムンプス難聴の報告が後を絶ちません。難聴になってから苦しむのではなく、そうなる前にワクチンをぜひ接種しましょう。

2017年3月11日土曜日

小児の二次救急医療体制が大きく変わります

 平成29年4月から、大和市立病院小児科が二次救急医療機関として、365日24時間、急病の小児を受け入れて下さいます。地域に住む子どもたちにとって、たいへんに心強い制度変更といえます。
 軽症と思われる一次救急の小児は、従来どおり大和市地域医療センター(休日夜間急患診療所)で診療いたします。そこで二次救急医療が必要と判断した場合、大和市立病院に紹介いたします。
 ぐったりして生気がない、痙攣している、呼吸が苦しそうで顔色が悪いなど、中・重症の病状が現れたら、二次救急に直接お出向き下さい。そうでない場合は、一次救急(大和市地域医療センター)をまずご利用ください。
 一次救急と二次救急を適正に使い分けることは、救急医療体制の疲弊と衰退を招かないための大事な方策です。一次か二次かの判断に迷う場合は、やまと24時間健康相談(0120-244-810)をご利用いただくと宜しいかと思います。皆様のご協力をよろしくお願い申し上げます。

2017年1月18日水曜日

おたふくかぜワクチンの二回接種

 おたふくかぜが昨年以来、流行しています。今のところ、流行が止む気配はありません。
 おたふくかぜワクチンを一回接種した場合、流行時の有効率は80%とされています。二回目の接種は就学前(5〜6歳)が標準ですが、流行時はそこまで待たずに二回目を早めに接種してもよいとされています。当院におきましても、早めの接種を希望される方の予約を承ります。最低4週間あいていれば接種できますが、現実には3〜4歳での二回目接種が多いと思われます。
 流行を止めるためには、一回接種率を上げることが何よりも大切です。ワクチン未接種の方は、この機会にぜひお受け下さい。